□疾走ダッシュ
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屋上にケータイ忘れちまった!やべーやべー。昼休みクラスのヤツらと鬼ごっこして置きっぱにしたままだった〜〜。



と思って屋上への階段をダッシュしてたが、ピタっと止まり手すりにもたれて息を殺してる現在。





「前からさ、気になってたんだ‥‥
つか好きです。」






「‥‥ホンマに?」





眼球も指もつま先もみな動けない。いや動かない。

それらとは逆に活動を増す胸の中。
ドキドキドクドクドキドキドクドクドキ



うるせー苦し―てか誰だっけ、あの男子。まさかOKすんのかな。さっき男子の顔チラッとみたら結構カッコイかっ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥









やべー、悲しい





ズダ!!!!! ガガガガ!!!!!





「!?」
「え、何!??‥‥‥ボッスン!!??」







逃げようとしたオレは階段を踏み外し、すぐ下の踊場に転げ落ちた。上から2人が覗き込んでいる。





去らなければ。みじめすぎる。とりあえず帰ろう!







「ボッスン!!待ってや!てか大丈夫なん!?」



すぐ後ろからヒメコの声がする。腰の痛みはガマンして、ダッシュ!!!!







「待 て や コラァ!」

さっきの踊場からはだいぶ離れた地点で捕まった。サイクロンに首んとこギュッと引っ掛けられて。






「ゲホっゲホゲホっ
おぇ!」
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