星空テキスト

□惑星と星雲と星団と
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『惑星の見付け方』


水金地火木土天海冥とは、誰もが知ってる惑星の覚え方。冥王星が惑星からはずされましたが、これだけの惑星が夜空に時々現れます。

惑星と言っても、端から見れば星に違いはありません。夜空に輝く幾つもの星のように、惑星もまた同じように輝いていて、パッと見区別がつきません。

では、夜空を見上げてそれが星なのか、惑星なのか区別してみましょう。

1.瞬(マタタ)きがない。
星はキラキラと瞬き輝いていますが、惑星をジッと見ると、輝くというよりは光ってるだけに感じます。
まるで、電灯(デントウ)のように光が途切れないのです。

2.水星金星火星木星土星は明るい。
空を見上げた時、一等星よりも明るくて、思わずUFOだとか、星が爆発したか等と感じる星が居たりします。
それは大体こいつらです。
それもそのはず、それぞれ地球に接近することがあり、その時凄く明るくなるのです。
水星は最大光度で−1.9等星
金星は最大光度で−4.4等星
火星は最大光度で−2.8等星
木星は最大光度で−2.5等星
土星は最大光度で−0.4等星

3.水星と金星は真夜中に見れない。
水星と金星は地球より太陽に近いので、太陽が沈んだちょっと後や、太陽が昇るちょっと前に見える事はあっても、すぐに沈んだり、太陽の光にかき消されたりして見えなくなってしまいます。
そのため、宵の明星や明けの明星等と呼ばれています。
夕暮れや明け方に明るく光る星が居たら、特に金星と疑いましょう。

4.黄道星座に紛れ込んでいる。
黄道とは、太陽が通る道で、太陽を中心に回っている惑星もまた、この道を通るのです。
黄道星座とは、この道を通る星座の事で、皆さんも良く知っている獅子座や射手座等の12の星座を指します。
惑星を見付ける際は、黄道星座に紛れ込んでいることを前提にします。
見慣れない星が居る新星だ…ではなく、その星が居る所が黄道星座の中なら、96%位の確率で惑星なのです。
5.星座の中を動く。
水星金星火星は動きが速いです。見た次の日には全然違う所に居たり、居なくなったり。
他はゆっくりと時間をかけて、少しずつ星より速い速度で動いていきます。
最も分かりやすい惑星と星の違いは、日ごとに動いている事ですね。


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