星空テキスト
□夏の星座とギリシャ神話
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『蠍座の神話』
昔ギリシアにオリオンという猟師が居ました。
オリオンは自分の腕前に自信を持っていて、人々に狩(カ)ってきた動物を見せながら、自慢気にこう言っていた。
「俺に敵う動物はこの世には居ない」
この発言を聞いていた、女神ヘーラは大変怒り、サソリにオリオンを襲うように命じました。
命じられたサソリは、草むらに隠れ、密(ヒソ)かにオリオンを待ち伏せしました。
そこへ狩りを行おうと現れたオリオン、サソリの潜む草むらへと近付いていきました。
そして…草むらへ足を踏み入れたその時、サソリは毒の針でオリオンの足を突き刺しました。
さしものオリオンも、サソリの毒には敵わず、毒が体を回り、死に至りました。
サソリはこの手柄によって、天に上げられ星座となりました。