星空テキスト
□夏の星座とｷﾞﾘｼｬ神話
2ﾍﾟｰｼﾞ/14ﾍﾟｰｼﾞ
『蠍座』
夏の星座では、まずサソリ座を探すことから始めましょう。
とても独特な形をしているので、覚えやすいでしょう。
夏の夜は鮮やかな天の川が流れています。
天気の良い日は、すぐにそれと分かるでしょう。
南の地表近く、天の川の西に赤い星があるはずです。
それがサソリ座の一等星、アンタレスです。
アンタレスの右上に、３つの縦に並んだ星が見えると思います。これがサソリ座の末端です。
赤い星を見つけたら、それがサソリ座なのかはこの、３つの星で見分けます。
そこから英語のＳを描くように、星が繋がっているのが分かりますか？
サソリ座は少し歪(ｲﾋﾞﾂ)な、英語のＳのような星並びをしています。
サソリ座は全天でも指折りの、美しい星座と呼ばれています。
非常に覚えやすい星座なので、パパッと覚えてしまいましょう。
2007年4月現在では、アンタレスのすぐ東側に、とても明るい星が見えています。
こいつは惑星の１つ、木星です。
とても明るい星なので、サソリ座を探すために、有効に使える星と言えるでしょう。
その他にも、黄道十二星座と言われる星座の近くでは、惑星が近付き、少し違った星並びとなって観測者を惑わせます。
黄道とは惑星が通る道なのです。