星空テキスト
□春の星座とギリシャ神話
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『大熊座の神話』
ギリシャのアルカジアという森に、カリストという美しい妖精が居ました。
カリストは大神ゼウスに愛されており、ある日男の子を産みました。
ゼウスはその子にアルカスと名付け可愛がりました。
しかし、これを知ったゼウスの妻ヘーラは大変怒り、カリストを大きな熊に変えてしまいました。
それから15年後。
森をさまよっていたカリストは、息子のアルカスと出会います。
カリストはアルカスの立派になった姿に感動しますが、アルカスはカリストを母とは知らず、ただの熊だと思い、弓矢で殺そうとしてしまう。
それを天から見たゼウスは驚き、「これはいけない」と直ちにアルカスを小熊の姿に変え、二人を天に投げ上げて二つの星座にしました。
カリストは大熊座に。
アルカスは小熊座に。
二人は殺し合うこともなく、星座となって空に止まった。
それを聞いたゼウスの妻ヘーラは、海神ポセイドンにどうにかカリストとアルカスを苛める方法はないかと相談しました。
ポセイドンは「それではあの母子には、海に降りて水浴びをさせないようにしよう」と約束しました。
その為、大熊座と小熊座は天から降りて、海に入ることが出来なくなった。
春夏秋冬、常に大熊座と小熊座が見られるのは、ギリシャ神話でポセイドンに、戒めを受けたからだと言われています(本当か?)。