言の葉

□Private teache
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いつものように会話を交わしていても自分の事は
殆ど話さない尚也が簡単にリサに話した事にイライラする。

「アンタの話、殆ど聞いた事ないんだけど。」

家について無造作にイスに上着を投げ捨てた俺を
尚也は不思議そうに見ていた。

「‥たっちゃん聞かなかったじゃん。何怒ってんの?」

「‥怒ってない。」

「嘘。怒ってるよ。」

緊張間まるで無しに尚也は俺の眉間をグリグリと圧す。

「克哉さんと居るときみたいに眉間に皺が寄ってる」

尚也の口から兄貴の名前が出るのがムカつく。

「‥‥‥‥」

尚也と俺には少し身長差が合って、
俺の方が身長が高いから尚也を少し見下ろす感じになる。
返答に詰まると尚也の白い首筋にくっきりとした赤い跡が見えた。

「尚也‥さん、首 何か赤くなってる‥」

「‥‥‥///!!」

伝うように触れると何かを考えた後すぐに
俺の手を払って跡を隠した。

「‥キスマーク?」

「‥‥‥」

「尚也さん恋人居るんだ。」

「‥この年で一人も居ない方がおかしいだろ」

「まさかとは思うけど結婚してるのか?」

「半同棲‥かな。」

赤くなりがら律儀に尚也は答える。

「どんな奴?」

「‥たっちゃんに教える義務はない。」

「何だ。結局聞いても教えてくれないんだ。」

「!‥高校の頃の同級生だよ。今はテレビとかでてる」

諦めたように語る尚也になおも俺のイライラは溜まっていく。

「ーーまったく、
上杉のせいで言わなくて良いことまで言わないといけなくなっ‥」

「『上杉』、ってお笑いタレントのブラウンか?」

言い過ぎたかというように尚也の顔から表情が消えていく。

「たっちゃんってテレビ見ないんじゃなかった?」

「栄吉が前話してた」

「そっか‥。」

「そいつ‥男だろ。尚也さん男と付き合ってるのか?」

「‥うん。」

尚也は首に付いたキスマークを愛しそうに撫でた。
細くて白い首筋に俺は唇を当てる

「っ‥たっ‥ちゃん!?」

唇を触れさせるだけじゃたりなくて舌を這わせた。

「やぁ‥ダメ‥っ」

ぴくりと反応する尚也の身体は俺の体重でベッドに倒れた。

「恋人が男なら俺でも問題ないだろ」

「や‥っ」

「こっちの勉強させてよ」

尚也のモノを触るとそこはすでに勃ち上がっていてズボン越しに触れただけでも濡れているのがわかった。

「っ‥ひゃ‥ぁ」

触ると尚也は反応する自身を恥ずかしそうに目を瞑る。

「‥目を逸らすな。」


自分の顔の筋肉がうまく動かせない。

どんな顔をしてこんな酷い台詞を言ってるのかすらも解らない。

年下の‥まして男に本気で襲われてるんだ。

目を逸らさないはずがない。

「たっちゃん、‥やめて。」

ーーなのに、尚也はこんな事をされていても俺の目を見て言うんだ。

震える声で 不安そうに。


泣きそうな顔をしているのに必死で堪えている。

首筋のキスマークを見るとイライラする自分と
尚也の顔を見て何かが溢れだしてしまいそうな自分がいる。



「‥アンタしか見えない‥」




そっと唇を重ねた。

大事に守ってやりたい。


俺の事が忘れなくなるくらいぐちゃぐちゃに傷つけてやりたい。



こんな気持ち俺は知らない




唇を 尚也の白い指が輪郭を確かめるように伝う。



俺はまだこの気持ちをなんて言うのか知らないけれど









                          
確かにそのとき尚也は俺を受け入れてくれたんだ‥ー












後書き

うひゃー!初めて後書き書いてしまいましたぁ!(汗)
ここまで読んでくれた方ありがとうございますvvV
何だか終わりじゃないみたいに終わってます〜!
達哉をとるのも上杉をとるのもそれはプレイヤーのあなた自身が決める事なのでこんな風に終わらせてます!
っーか元わと言えばコレはHERO視点で達哉が子供で可愛いv見たいな話だったんですよ!
納得いってないわけではないんですけど・・改めてHERO視点でも書く予定ですのでしばしお待ち下さいませ(>υ<)vvV
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