言の葉

□風邪
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「ムクムク達を探しに行って貰ったよ。あれなら行くのはティオ一人だから‥。」

皮肉な事に その指示や言葉は軽くて重い。

誰もが納得行くように差し向けるマクドールは正に
“カリスマ”と呼ばれるのにふさわしいのだろう。

「‥ルックは、熱を下げることだけ考えてればいいよ。」

例え表情が消えてしまってもマクドールの側は落ち着く。

「‥ぅん‥」

ヒンヤリと冷たい手が喉元に触れた。

(――気持ちイイ‥)

今日は手袋は右手しか付けていないようだ。

「マクド‥ル、」

手を マクドールの首に回して引き寄せた。

「‥ルック?」

首筋の冷たさや マクドールの甘い香りが心地
イイ。

「ん‥!?」

そのまま唇に触れる。

「んん‥っふ‥」

くちゅくちゅと舌を絡めて唇を吸い上げる

「ルック、何‥?」

「‥―風邪は、移したら治るって云うでしょ?」

左手はマクドールの首を引き寄せたまま 右手でマクドールのモノに触れる。

「ひゃぁ‥ん、ャ‥!」

(真の紋章を宿した手でこんな処触れるのって 興奮するかも‥)

マクドールのソレは熱くなっていて
自分の身体の熱が重なって 燃えるように触れた部分が熱い。

「ャあっ‥熱‥ふっ」

「マクドール‥」

唇を離して冷たい首筋を愛撫する。
舌は、唇、首筋と徐々に愛撫を下ろしていく。

「マクドール‥服のボタン外して」

「そんな‥無理‥」

強引に引き寄せられたマクドールの身体は
細い腕で自分の身体を支えている。

「無理なわけ無いよね?此処、こんなにして‥」

「ぁあっん」

マクドールの自身に触れている手に微弱に力を入れると甘い声を漏らす。

「もっと触って欲しくないの?」

妖悦に微笑みかけると僅かにマクドールが困ったように顔をしかめる。

「ん‥、もっと‥」

片手に重心を掛けてマクドールは震えた手で衣服のボタンを外して小さなピンク色の突起を表せる。

「相変わらず‥可愛いね‥。」
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