枝垂れ桜

□ヤンキーで10の題
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●改造マイ・ハニー[善団]


疑問に思ったことは直ぐに聞きたい

そんな性格なんだと、僕は総長になってから思った


「ねぇ…善罪さん」
「何だい?御手洗」
「その番傘…名前あったりするんですか?」
「名前……」



ポツリと呟いて、善罪さんは考えてこんだ



「そうだね…なんで、気になるんだい?」
「だって…よく漫画とかで不良が自分のバイクとかに言ってません?『俺のマリアのスピードを舐めんなよ!』みたいな感じで…」
「……そんな漫画あるんだ…」
「一昔前だと思いますけどね」
「──で?名前だっけ?」
「あ、ハイ」


クスッと笑って、善罪さんは僕の頬に手を滑らせた


「////」
「この番傘は…『まろん同盟』なんてどうかな」
「へ、ぜ…善罪さん…頭イかれちゃいまsh「オタクよりかはマシだよ」…ですよねぇιι」
「君の友達の…茶越だっけ?彼をおど…じゃなかった話を聞いてね」
「だからってソレは止めて下さいぃぃ…(恥ずかしいよぉ)」
「…しょうがないね」
「はぅ…良かった…」


その代わり、と善罪さんは僕にキスをして言った


「『団吾』にするから、君も武器ができたら『真』って付けるんだよ」
「えっ///」
「約束ね」
「ふぁう…ハイ…///」




無理やり結ばれた小指に僕は真っ赤な顔で頷くしかなかった




「じゃあ、バイバイ御手洗…これから喧嘩でね、『団吾』と頑張ってくるよ」
「ッ///」




楽しそうに出て行った善罪さんに(早く武器を見つけなきゃ)なんて思ったのは内緒にしなきゃ…





end.
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