綻ぶ桜
□実れ、きっと…必ずに
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『おめでとうございます!特賞でぇす!』
カランッカランッと言う鐘の音が僕の耳に響いた
「…どうしよ」
手元には2枚の有名遊園地のチケット
友達といったら、茶越君と…舎弟……
「……ぁ、茶越君?最近茶越君が言っていた遊園地あるじゃない?…そうそう、行かない?ぇ?…チケットあるんだよ………だめ?…ぁ、練習か。あ…いぃんだよ?別に…ぅん…じゃあバイバイ…うん…」
…はぁ……
断られちゃった
舎弟と2人っきりで遊園地も嫌だし…
「よし!…仲直りしたし、電話してみよっかな…///」
携帯電話をもう一度取り出して、最近登録した番号を押した
『もしもし?』
「……ぁ、ぁの…蓮君?団吾だけど……//」
『うん、まぁ電番で分かってた』
「ぁ、そうだよね…ぇへへ…///」
『……で?』
「え?」
『用があるんでしょ?』
「ぁ、うん!あのね、ぇっとね…///」
『クスッ…ゆっくりでいいよ?』
うぅ…蓮君は優しいなぁ…
「ぁ、ありがと///」
『ん、』
「ぁのね…僕、さっき商店街のガラガラをしたんだ」
『ガラガラって…可愛いなぁ』
「ガラガラって言うじゃん!って話逸れちゃったιι」
『…で?ガラガラがどうしたの?クスッ』
「もぅ…///…僕、特賞が当たったんだ!…でね?一緒に遊園地…行かない?///」
…でも蓮君は東冥のボスだから…嫌かなぁ…
「無理だったら…いいんだよ?」
彼女が出来たって言ってた正則君にあげるって手もあるし…
『……いつ?』
「へ?」
『だから…いつ行くの?』
「ぇっと…期限が短いんだコレ…だから…一週間以内ならいつでも…学校休んじゃうけど…」
『なら明日の10時に駅集合な?弁当はだんごっちの手作りのみを希望!』
「ゎっ、て…手作りって…//」
『楽しみにしてるからね〜!目一杯可愛い格好してきてくれよVvバイバイ』
「ぁ、ちょっ…蓮く…」
プープープー…
「切れちゃった…」
とにかく、明日が楽しみだなぁ♪
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