綻ぶ桜
□幸せの意味
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幸せって言葉の意味なんて、知らなかった
でも、御手洗に教えてもらった
｢紋武君と歩いてると、やっぱり嬉しいや｣
そう言って、手を握って笑う御手洗
｢なんでだ？｣
俺が首を傾げたら、少し顔を赤に染めて言った
｢落ち着くんだ。紋武君の隣は…だから、そこにいれるのが嬉しいんだ｣
｢俺は…御手洗の隣の方が落ち着くと思うが……｣
｢御手洗が傍にいてくれたら俺も嬉しい｣
そして、守り抜きたいと思う
怪我をしてほしくない
自分を責めて、泣かないでほしい
｢…御手洗、帰りどっか寄るか？｣
｢うん！あ、御手洗って呼ぶの止めて？｣
｢…団吾、行くぞ｣
｢うん!!｣
それから、俺達はモ●バーガーに向かった
｢団吾、席行っといてくれ｣
｢うん、分かったよ｣
｢注文はいつものでいいよな？｣
｢いいよ｣
御手洗と俺の分を頼んで、出来上がるまで待った
あ、ここってパイポ良かったっけ？
ゆっくりとパイポをしまいながら、思った
『お待たせしましたぁ』
｢ども｣
注文したものを持って、団吾の所に向かうと団吾の周りを数人の男が囲んでいた
近付こうにも、手荷物と男達の人数とでなかなか近づけない
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