綻ぶ桜
□イニシャル
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勘違いが解けて、2人の仲は今まで以上のものになっていた
「だんごっちVv」
「ぅわぁ!」
ギュウッと効果音付きで蓮が抱き付けば、団吾は照れながらも嬉しそうに笑った
パサッ
「(…ん?)」
団吾のズボンのポケットから封筒が2枚落ちてきた
団吾は気づいてないようだ
「れ、蓮君///そろそろ離して?」
「あ…ゴメン、ゴメン」
ゆっくりと離れていくと、団吾は時計を見て吃驚した
「わっ、イベントに遅れちゃうっ!蓮君、僕行ってくるけど、五時には部室にいるからね!!」
大きく手をブンブン振って団吾は走って行った
「…さっきだんごっちが落としたやつ…」
拾ってみると、2枚共ハートのシールで閉じてある
「だんごっち、モテるんだ〜…番長だから?」
(そうだとしたら、かなり嫌だ
だって、番長じゃないだんごっちを見てない証拠じゃないか
よし!
俺が確かめに行ってやるよ!!)
メラメラと闘志を燃やしながら、蓮はグッと拳に力を入れた
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