綻ぶ桜
□ただ、ギュッと…
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苛められた帰り道
夕方、汚れた服に腹ぺこのお腹を抑えて
空いた片手はいつも塞がっていた
『明日は、日下の奴を倒してやるぞ!』
『う、うん。いつまでもお昼食べれないのはヤだもんね』
『俺たちの合い言葉を忘れるなよ』
『うん!』
『『仁王立ちで
剣の心
怒涛の荒波も
今
千の滴へ』』
夕焼けが伸ばす二人の影は手をギュッと握っていた
『あ、今日はゴロゴロの発売日だ』
『ちょっ、引っ張るなよ、だんごっちιι』
『だって〜、蓮君も見るでしょ?』
『おぅ!』
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