綻ぶ桜
□ギャップと逆境
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「んぅ、おいちいっ!」
小学生だからか、少々舌足らずな言葉で団吾は話す
少年ならではの、高めの声が不良達に癒やしを与える
「団吾、お前って小6にしては細すぎねぇ?」
「そぅかな…まぁ、この時は、給食を取られて毎日2食だけだったしね」
「…そぅだったな…あ゛ぁ!思い出しただけでも苛ついてきた!俺、帰って日下ブン殴ってくる!」
「ぁ、蓮君……行っちゃった…」
乱暴に扉を閉めて、帰って行った蓮を呆然と見て、振り返ると
「御手洗、東冥ボスに付いていったら、その給食食った奴に会えるんだよな?」
「あ、うん…」
「兄貴、たらふく食わせて上げられなくてスミマセンでした!」
「え?小学一緒じゃないからしょうがないと思うけど…ιι」
「行ってきます!」
「聞いてないし…」
「団吾、給食食った奴の恥ずかしい画像を取って、全世界にばらまいてやるからな!」
「えぇ!?ιι」
「番長君…待っててね」
「ぁ、はぃ…」
一心同体なメンバーが部室から出て行くのを見て、団吾はただただシャーベットを食べるのだった
「…日下君…僕には止められませんでした」
数時間後にはボロ雑巾のようになるであろう憎き敵に涙を流す団吾だった
end
●四葉様へ●
リクエストしていただき、ありがとうございます!
舎弟達がみんな親バカなのは、もう、変えられません(笑)