二つ目

□キミノウタ
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「君。また、軽くなったんじゃない?ちゃんと食べてるの?」
「食べてますよ。」
「そうなの?」
「うぎゃああ〜Σ振らないでください!!」
酔うΣツナは、雲雀の学ランを握り締めた。
「ってか、もう下ろしてください。」
「…仕方ないね…。」
渋々と、ツナをソファーに下ろした。
「すいません。…あ、それで何で怒ってたんですか?」
「はぁ〜…。君ね…自分がどんな目に合ったか分からないの?」
「分かります。でも、別に怒られる様な事は……。」

さっきまで、倉庫にいたのは、帰り道にツナが以前、雲雀に“咬み殺された”不良に絡まれたのだ。
どこから得たのか知らないが、ツナが“雲雀のお気に入り”と情報掴み、一人になった瞬間、

雲雀を呼び出せ!

と、言われたが、ツナは、

嫌だ!!

と、それを拒否した為に、拉致されて携帯を奪われ、雲雀を呼び出したのだ。

「本当に、君って、“危機感”ないよね。」
「そうですか?でも、俺も修行してますし、少しは強くなったと思うんですよ?」
「本当に、少しね。」
確に、少し強くなったけと、ますます“危機感”はなくなってるじゃないの。

雲雀は下を向いてもじもじとしているツナを見つめて、溜め息を吐いた。

「まぁ。過ぎた事はもう何も言わないけど、これからは、気を付けてよね。」
「はい。」
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