二つ目

□シャカビーチ
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「はーい!焼きそば、お待ちしました!!」
「ありがとうー!」
「いえ!どうぞごゆっくり!!」
ツナは注文の焼きそばを渡して、エプロンのポケットから割箸を出して渡す。
「ツナー!かき氷二つ運んでくれー!!」
「OKっー!」
「厨房!カレーと、とうもろこし入る!!」
『ありがとうございます!!』
息付く間もなく、次の注文が出来上がり、注文が入る。

ここは、“海の家”
海開きをして、連休と真夏日という事もあり、繁盛中だ。

この店は、山本の父親の知り合いが経営しており、ツナ達は、この連休中だけのバイトをしていた。

「ねぇ…君!」
「はい!!」
注文された物を届けて厨房に帰る時に声をかけられた。
オーダー票とペンを取り出してテーブルに向かう。
「お待たせしました。」
「あのさ…………仕事いつまで?」
「…え?」
テーブルにいたのは、大学生位の二人の青年。
急に聞かれた事に意味が分からなかったが、

ん〜…あ!!

「営業時間ですね?」
ちょっと、お待ちください。仕事前に仕事内容を説明されたメモを確認する。
「あった…当店は、午後―「あははは!!君、面白いねー。」
ここに座って。パーマをかけた青年が、席をずれてツナを座らせた。
「えっと…ツナ?あだ名?可愛いね〜vV」
「ひゃあΣ」
もう一人の青年が肩に手を回した。
「俺達が聞いたのは、ツナちゃんの休憩時間。」
「何で、ですか?」
「え〜。ツナちゃんと遊びたいな〜。って思ったから。」
「………あ、あの…すいません。お店、忙しいんで…失礼しますΣ」
椅子から立ち上がろうとするが、良いじゃん♪とツナを放そうとしない。
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