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□Message
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昼休み、ツナは日直で先生に提出物を届けた後、屋上で獄寺や山本とお昼を食べるために、向かうと、階段で雲雀と出会った。
「やあ…。」
「雲雀さん!…お昼寝してたんですか?」
「うん。昼休みだからね…そろそろ、草食動物達がやって来る頃だと思ってね…群れられてるの嫌いだかし、お腹空いたから応接室に戻るとこ。」
「あははは。(獄寺君達とは会わなかったんだ…良かった〜ι)」
「…指…どうしたの?赤く腫れてる。火傷?」
雲雀は、ここ最近、ツナの指に小さい腫れた様な痕がある事が気になっていた。
「こ、これですか?何でもないですよΣ///」
ツナは、ギュッと傷を隠す様に手を握った。
「……。」
「本当に、何でもないです」
「…どれ位、何でもないの?」
「…はぁι…雲雀さんには隠し事なんて出来ませんよねι」
降参します。と、両手を上に上げる。
「話の分かる子は嫌いじゃないよ。で、どうしたの?…痛くないの?」
「え…あっ…///」
上げていた手を取って、傷を優しく撫でる。
「もう痛く、ないです///」
「うん。それは本当だね。で、どうしたの?」
「あのですね…バレンタイン…今年は、土曜日なんです。」
掴んだツナの指を撫でいた雲雀はビクリと指を止めた。
そして、今度は、ツナがその指を緩く繋いだ。
「土曜日だから、学校休みじゃないですか?だから…その…絶対に本当に好きな人に、チョコあげれるじゃないですかΣ///」恥ずかしそうに、肩をすくめて、顔をうつ向けて話すツナ。
「そ、それで俺、雲雀さんにチョコ渡したくて…買うの恥ずかしいけど、作るのなら平気かな〜?なんて思って、作る練習していたんです///」
「チョコを作るのにこの火傷や切傷?ι」
「うっι」
火傷は湯煎で溶かす時のステンレスの熱くなったボウルや溶かしたてのチョコ、オーブンでクッキーを焼いた時に出来たもので、切傷はドライフルーツやアーモンドを刻んだ時に包丁で出来たものだった。
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