present

□CAROLS
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「…君が一言…一言、君に言えれば…。」

…今日は、一緒に居よう?…。

そう言えば、ツナがとびきりの笑顔を見せてくれるのは分かってる。
ツナがいつも、自分の支えになってくれているのも。

「あんまり、寂しそうな顔させるなよ。」

ツナが雲雀と付き合う事を獄寺や山本、ディーノに言った時、口々に言われた。

「煩いな…分かってるんだ…。」
少しでもツナを悲しませたりしたら、彼らがここぞとばかりにツナに手を差し延べるのは目に見えている。
ツナを信じていない訳ではない。
でも、もし、弱ったツナが流されたら…そう思うと、イライラを募らせながら、応接室に向かうと、中から草壁が出てきた。
「…何してるの?」
「委員長。お疲れ様です!!」
草壁は、ビシッ!と姿勢を正して頭を下げる。
「何かあった?」
「いえ。…中に、沢田さんがいらっしゃってますよ。」

綱吉がいる…

雲雀は、急いでドアを開けて中に入った。
そして、ソファーで毛布にくるまるツナを見付けた。
「申し訳ございません…お茶をお持ちしたら、委員長を待ってる間に寝てしまった様で…そのままだと風邪をひいてしまうので、毛布をお持ちしました。」
草壁がやった事は善意の行為だが、申し訳なそうに話した。

ツナの寝顔を例え、部下でも他の男が見たのは面白くないが、確にそのままにされては、風邪をひくのは間違いない。
「良いよ…ありがとう。」
「それでは、失礼します。」
草壁が出て行くと、ツナの隣に座って、起こさないように抱き寄せたが、

「雲雀さん…!」
「おはよう。」
「あはは…二度目ですね☆」
「そうだね。」
「…さっき…言い忘れてた事あって…」

…merry・Christmas…

チュッ…

「えへへ///…それじゃあ、俺、帰り―「何言ってるの…。」
「雲雀さん?」
「綱吉…。
「…俺は…雲雀さんと居たい…デ、デート…///デートしたいです!!///」
「うん。デートしよう。」
「でも、お仕事は?」
「今日は、君と居たいよ。」
「はい!」
「ホラ、行くよ。」
ソファーに置いてあったマフラーをツナに巻いた。
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