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□オレ、天使〜番外編〜
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タケシが手伝ってくれた事により、それからすぐに飾りが入った箱を見付けられて、温かい部屋に戻った。
「タケシ、大丈夫?外、寒かったよね。」
「おう!大丈夫!!」
「そう。なら良かった。」
タケシがいる“エデン”は一年中が春の様な気温の世界で、タケシは寒さに弱かった。
特に羽を濡れたままにしたり、極度に冷やしてしまうと、命にも関わってしまうほどだ。

「ツナこそ、大丈夫か?まだ体が冷たいのな。」
「大丈夫だよ。」
フーフーと、マグカップのココアを冷まして一口飲んだ。
「…それに、タケシがギュッてしてくれてるし。飲む?」
ツナは、今、タケシの膝の上にいて、後ろから抱きかかえられていた。
「そうか!!ん?じゃあ、一口貰う。」
「はい♪」
少し、体を退いて、マグカップを近付いてきたタケシの口許にまで運んだ。
「…甘っΣ」
「そうかな?もう少し甘くても良くない?」
「ツナ、甘いの本当に好きなのな。」
「好きだよ〜。」
「そっか…甘いの好きか…。」
「…うっι…」

低くなって、腰に回された手に力が込められた事に、ツナはギクリ…と、嫌な予感をさせた。

「ツナ〜…vV」
「な、何?…!…///…」

名前を呼ばれ、頬をスルリと撫でられ、顎を捕えられて上を向かされる。
逃げようにも体を前に押し出される様にされてる為に、無理だと悟り、唇に触れる事を静かに許可する。
実はツナはタケシとのキスが嫌ではない。
恋人との、フワリと、優しく触れ合うキスが好きだった。

「…はぁ…タケ、シ…///」
「…ツナ…。」

少しだけ放された唇に舌を触れて、ツナの唇の中にゆっくりと入れた。

…クチュ…

「っ…ふっ…」

舌が絡まれた途端に聞こえた音にツナが小さく震える。
タケシは、ツナが持っていたマグカップを取り上げて、机に置いた。
ツナはマグカップがなくなり、空いた手をタケシの首に回す。
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