最初

□prism
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「綱吉君!!待ってください…僕の話しを聞いてください。」
「骸。」
肩を捕まれて、そのまま顔を埋める。
顔をあげて、首筋に小さくキスをする。
「…綱吉君…君は確に、過去に僕が愛した人です。それと同時に君の周りの友達も過去に君と一緒に居た人々なんですよ…。」
「それでも…昔…過去でしょ?今じゃないじゃん?…骸は過去の俺が好きなの?」
「はい…でも、今は、今の綱吉君が好きです。」
「…俺は前世とかよく分からないけど…骸が好きだよ…好きじゃなきゃ、心配なんてしない。」
骸の袖をギュッと握った。
「綱吉君?!」
「///…だからさ…過去がどーとか言うなよ。な?」
「…はい…。」
「そうだよ!!俺が会いたかったのは、アレだよ!!お前が置いていったあの種から芽が出たんだよ!!」
「本当ですか?!」
「うん。」
骸が信じられないと言った顔で呆然としている。
「あれは“鬼蓮”と言う植物の種です。あの種は発芽するのに何十年とかかるんです…あの種は君が僕にくれたモノなんです。三つあった種ですが…君に渡したモノ以外は枯れてしまいました…最後の一つは君に渡して良かった…。」
「それって…俺にしてみればかなり複雑だよ?!Σ」
「それでは、綱吉君…僕を抱き締めてください。」
「はい?」
「君は僕を好きだと言いましたよね?…これも約束ですよ?“オニバスの種から芽がでたら…君を笑顔で抱き締めよう”とね♪」
「だーかーらー!!何でいちいち過去の話しを出すんだ?!」
「どんな事があっても君は君なのでしょ?」
「何だよ…過去を思ってしおらしくしてたくせに…。」
「クハッ!マフィア風情の君は約束は破るためにあると思っているんですか?」
「お前って、マジでウザい!!…これで良い…///」
「…////…全く、もう少し愛情を持って優しく出来ないんですか?」
「無理。」
「君は今も昔も可愛いのは顔だけですね…もうすぐ朝になります…君の目が覚めるまでこうさせててください…。」
「…うん…俺も…もう少しこのままで良い…。」
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