最初

□小さな物語
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「ツナ、いつも家事任せちまって悪いな。時間も不規則だし…。」
「いえ!俺が我が儘言って日本に帰ってきて、居候させてもらってるんですから、これ位しなきゃ駄目です!!それに、けっこー嫌いじゃないみたいです。…うわあっΣ」
喋りながら皿を洗っていたら勢いよく蛇口を捻ってしまい、ティーシャツに水がはねた。
「たまに(?)ドジりますがι」
「俺もよくするから気にするな☆」
「ハハハ…ι」

―「って事で…エプロンでもあれば便利かな?って思った訳だ。どうだ?一緒に買いに行かねぇ?」
「確に、悪くねぇな。俺も付き合ってやる。」
「じゃあ、帰りにな。」

夕方になり、デパートのエプロン売り場…日用雑貨品売り場には女性店員と女性客の熱視線が集まっていた。
「これどうだ?!」
「そんな地味なんじゃ可哀想だろ。アイツにはコレ位シンプルなので良いだろ?」
「いやいやいやΣ逆にレースは可哀想だって!!」
「へなちょこめ…アイツがこれ着たらそーとーエロイぞ。」
「えっ…!!っー///…お、お前はツナに何させる気だよ!」
「何って、“ナニ”?」
「リボーン?!お前、目的変わってないか?!」
「何だ。趣味と実用を兼ねてじゃねぇのか?」
「お前なー!!ツナにはエロイとかは要らねえよ!!これで十分だ。」
「つまんねぇ奴。しゃーねな…これで良いか。」
美形が二人、中々、残念な会話を30分をして真剣にエプロンを選んでいました。

『ツナ、プレゼント。いつもありがとな。』
「ありがとうございます!!」
『(可愛いー///)』
「嬉しいな♪」
この笑顔が涙に変わるまで後30秒。



*end*
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