最初

□小さな物語
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昼休み、風はまだ冷たいが陽当たりでは心地好い。
「もう、セーターとかいらないなー。」
「そうだね。あ…昨日、天気予報で言ってたんだけど…今年の夏は暑いんだってー。」
「そっかー…いっぱい、野球出来るのなー。」
「野球馬鹿!十代目は暑いの苦手なんだよ!!」
「去年より酷いのは嫌だな…。」
暑さに弱いツナは毎年夏バテしているが特に去年は酷かった。
体重は5sも簡単に落ちた。
「だから、洋服も女の子用のしかもSサイズだしさ…。」
『(マジ…全然気付かなかった。)』
「で、冬は寒いんだって。」
「まぁ、どうなるか分かんね―だろ。」
「そうだけど…寒いのも暑いのも嫌いだ…。」
「日本には“季節”がハッキリしてますからね…。」
『(ん…“夏暑くて冬寒い”…
ツナ…
十代目…
それって普通なんじゃー…)』


*end*
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