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□Company
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バイクが止まる。
「着いたよ。」
「ここは…海?」
「もう少しで日が昇るよ。」
そう言い終えると、目が開いてられなくなる程明るくなる。
「すごい…綺麗っー!」
雲の隙間から射し込む光と朝日が海面に反射してキラキラと輝いていた。
「ねぇ、綱吉。このままどっかに行く?」
「もし…どっかに行ったら、もう狙われる事はなくなりますか?」
「はっきりした事は言えない…。でも僕が守るよ。」
「並盛から雲雀さん離れられます?」
「綱吉と一緒ならかまわない。」
「ありがとうございます…でも…帰ります。」
「それが君の答えなんだね…やっぱり君は面白いよ。帰ろうか。」
「はい。」
そして、来た道を戻って行く。
見慣れた街の景色になって見慣れた家に着いた。
ツナがバイクから降りると、バイクに乗ったまま雲雀が尋ねた。
「綱吉…何で戻ったの?答え聞きたくなった。」
「本当はあのまま逃げたかった。雲雀さんが一緒に居てくれると言ってくれたのが嬉しかった。でも…」

「ただいまー。」
「帰って来たのか。」
「帰ってこなきゃ、追って来るんだろ?」
「まぁーな。スッキリした顔してるな。」
「うん…思い出すとまだ怖いけど…もうあんな思いをあんな犠牲を出さないようにしたいって思ったんだ。」
「上出来じゃねーか。さっさと支度しねぇーとまた遅刻するぞ。」
「うわあっー!!」
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