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□Company
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「起きて…綱吉。」
「んっ…ひ…ばり…さん?」
ボンヤリしながら、もぞもぞと起き上がる。
「お…はよう…ございます…すいません…また…遅刻…。」
「ワオ。君、僕の夢でも見てたの?」
「…夢…?…雲雀さん?!」
「やっと起きた…。」
「何で?」
驚いた顔に嬉しそうに口角を上げると、スッ。と手を差し出した。
「綱吉。」
「…何ですか…?」
雲雀は手を差し出したまま無言でツナを見下ろしているだけだった。
ツナは訳が分からず困った顔をしながら、差し出された手に手を恐る恐る伸ばした。
その手を素早く握り締める。
立ち上がらせると抱き抱えて窓際に立つ。
「綱吉…行こう。」
「何言ってるんですか?!ってか、着替位。」
「早くしてね。」
「はい!Σ」
夜中に突然現れて、起こされて、おかしな事を言われているのは理解できるが、言われるままに返事をしてしまう。
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