最初

□Company
4ページ/8ページ

二日後にその男は命を引き取った。その男だけではなく他のメンバーも所持していた毒薬を飲んで自ら命を絶った。最後ツナに襲った男も最大死因はその毒によるものだった。
相手の事はツナには伝えなかったが、回りの空気から“直感”でそれを感じとった。
「誰も傷付けさせない…命を奪うことはしないと誓ったのに…俺は…。」
「ツナ…お前が死んでいたかもしれねぇーんだぞ?それに、あいつらかは失敗したら死ぬつもりだったんだ…生きても雇い主から殺される。なら…って事だ。」
「そうですか。で終わらせられるものなの?!」
「………。」
目を真っ赤に腫らしながら問う教え子にリボーンは無言のまま部屋を出ていった。
「っ…ううっ…。」
声を押し殺してツナはまた泣いた。
「雲雀…いつまでそうしてんだ?」
「いつまで…だろうね。」
部屋の窓の前に雲雀はツナが泣き疲れて寝てしまうまでずっといるのだ。
部屋に入り、寝ているのを確認すると頭を撫でてそのまま去って行くのをあの日から続けていた。
「…お前にツナを預けても良いぞ。」
「ワオ!それは嬉しいね…赤ん坊。忠犬や野球部やあの南国頭には言ったの?」
「俺の意思だ。お前ツナを助けられるか?」
「助ける?馬鹿げてる…僕は君達の前から綱吉を連れ去るよ。」
雲雀はツナに手を伸ばした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ