最初

□Company
3ページ/8ページ

ツナには“ボンゴレ十代目”と言う肩書きがあった。
どんなに拒否していても、“リング争奪戦”後はその立場は確実になって行って、敵対する組織から狙われる様になっていた。
しかし、命は奪わないことを宣言し、何とか乗り越えてきた。
回りには「甘い!」と呆れられてもそれだけは譲らなかった。

それでも、変わらない日常がある学校に行って、友達とはしゃいで笑って…。
そんな“普通”で終わると思っていた日がそういかなかった。
「沢田綱吉君だね?」
声をかけられたと思ったら、後頭部に拳銃を突き付けられた。
引金を退かれる寸前にその男は駆け付けた獄寺と山本によって倒されたが、今回、ツナの命を狙った組織は守護者の存在を把握済みで隠れていた刺客達が現れた。
騒を知り、すぐにリボーンがボンゴレの部下を連れて刺客達を確保するが、
「ボンゴレ…十代目だけでも!!」
倒した刺客の一人が後ろから襲いかかった。
「ツナ!!」
「十代目!!」
獄寺と山本の声が届くより先に、ツナの中で危険信号が出て、炎を纏った拳が力加減なく相手にぶつかった…。
その一人だけ今にも呼吸が止まりそうだった。
「あああ…うわわああっー!!」
ツナの手には手がジンジンと痺れるほど相手を殴った感触が残った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ