最初

□Cherish〜side.山本
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【“自分は友人から告白されました…どうして言いか分からなかった…その友人は優しくて告白前と変わらずに接してくれました。自分はその優しさに甘えて傷付けてしまっていました…でも…ようやく、答えを見付けました…。今、このラジオを聞いてくれていますか?この曲が返事です。そして…待ってます。”切ないねー!でも頑張れ!W7(タブルセブン)!告白した君も聞いてるかー?!】
ラジオをイヤホンで聞きながらひたすら走っていた。
「“W7”…“ツナ”か…待ってるって…こんな夜に訪ねろって…。」
ツナの家に向かうのを止めて逆方向に走る。
「居た…ツナ!」
ツナの元に駆け寄る。
「お誕生日、おめでとう!」
「ありがと…。」
「しかし…よくこの時間に学校に入れたのなー…。」
「実は無断でだし、メッセージも読んでもらえるか分からなかったから、すごい、賭けなんだよね…。」
「じゃあ、先ずはさっさと逃げるか…。」
「うん…。」

「でもさ…何でまた、あそこで?」
「あの場所から運命始まった。って思ったから。」
「そうだなー。」
「山本、遅くなってごめんね。大好きだよ。」
「待ったかいあったのなー♪」


―もしも2人出会えなければこんな風に笑えなかった。
今年、一番幸せなのはあたなの側にいれた事…
もしも2人深く思えていつかここで時を終えても、ずっと私こうして手を伸ばしてると思えたの―


*end*



大塚 愛
“Cherish”
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