最初

□Cherish〜side.山本
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山本が告白した後、ツナは教室から走り去ってしまった。
次の日は会ってすぐ顔を背けられてしまった。
謝る事もできない。
冗談にもしたくなかった。
人付き合いの巧い山本はいつもの笑顔でいつものスキンシップでいつも通りに接した。
「うわあっι」
「てめぇー!十代目に気安く触んなー!!」
「獄寺君!ダイナマイトは駄目だって!!」
いつも通りの親友達のやりとりに安堵し、自分もいつも通りに出来ると言い聞かせた。


―昼休み
獄寺がパンを買いに行くために山本と二人きりになって、微妙な空気の中、ツナは必死に会話が途切れないようにしていた
「でさー…リボーンの奴、ランボを泣かせて…」
「そりゃー、大変だったのなー。しっかし、ランボも懲りないな。」
「本当にね。」
ここで、あの日の事を思い出しては胸が痛むが、口に出してはいけないと分かる。
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