最初

□わがままが増えていく程愛してる
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並盛中学校、応接室…学校の七不思議スポットではないが、近付く者は誰もいない場所。
…中学生なら‘七不思議スポット’は興味の対象で近付くが、それ以上に恐怖の場所として近付く者はいない。
場所が恐怖ではない、此処の主が恐怖なのだ…並盛の秩序で最強(凶)の風紀委員長兼不良の頂点、雲雀恭弥のテリトリーなのだ。
そんな場所に近付くフワフワの小柄な少年。
「(あの子…何したんだ?!)」
すれちがう生徒達が思う。
しかし、少年はどこか嬉しそうに見えた。
「失礼しま…今日和、雲雀さん。」
扉に手をかけ開けようとしたより先に開いた。
「待ってたよ。今、紅茶煎れるね…。」
「はい。」
部屋の中に招き入れ、そっと鍵もしっかりかける。
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