短く
□誕生日
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今までなら…
今日なんて日が来ることを…
心から恨んでいたはず…でも…… 今は……
今日という日を…
心から 嬉しく思います
―――――…
『こらっ、カンクロウ。朝だよ!さっさと起きてご飯食べな。片づかないから。』
―んっ…。……スゥ…。
『!!…ごおぅらぁ!!カン!!……そっちがそうならこっちだって。姉さんを舐めるんじゃないよ!
キリキリ舞!! 』
―ΣΣどぅわぁぁ〜。なっ!なっ!テマリっΣ 危ねえじゃん!!
『ふん、やっと起きた。ほら、早く顔洗って下に降りてきな。 全く、姉さんを困らせるんじゃないよ。 ブツブツブツ…
―……そんな…ヒドい言い方じゃん…
これが今日一日の始まりだった。まぁ、いつもの事なのだが、正直もう少し優しく起こされてみたいもんじゃん。
カンクロウは布団から出ると、近くにあったズボンを履いて、洗面所に向かった。洗面所には既に歯を磨いている我愛羅がいた。
―ふわぁ〜。早よさん。
―おはよう。
短い挨拶。でもそれだけで十分な弟との会話。
とても、穏やかな一日の始まりだった。
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