ネウロ

□匪口結也
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〜俺のせいで泣いた君〜













初夏のよく晴れた日、


俺は
学校帰りの電車の改札口まで送っていた。






俺に別れを告げること、
そして告げたことへの辛さに



泣いていた君を……。








そう、その時点で俺達は恋人同士ではなかった。





恋人じゃない君だけど


やっと優しくできた気がした……










でも……














改札を通った後の何時もの笑顔は無かった……。







君は



振り向きもせず、


挨拶もせず







俺のもとを離れていったんだ……。























 
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