Daily Love
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「い、たたた……。」
クラスのみんながざわつく。
ハードルを飛び越えたはいいものの、滑って転んでしまった。
心配の声を続々とかけられる。
先輩はいないしこけるし…今日はなんてついてない日だ。
悲しくなって、一人とぼとぼ保健室へ向かった。
「失礼します……。」
静かに保健室の扉を開けると、誰かの家のようなアットホームなにおいに包まれる。
保健室の先生は、私のけがを見てかなり驚いた様子。
手早くかつスムーズにけがを洗ってくれる。
「よし、じゃあ消毒するからそこに座って。」
「はい。」
内線の電話が鳴った。
先生がごめんね、と言って電話をとる。
私はその間、くるくる回る椅子に座って辺りを見た。
ベッドのカーテンが一箇所閉まっている。
誰か寝てるのかな、なんて考えてると先生が申し訳なさそうな顔をしてこちらを見た。
「ごめん、今すぐ外さなきゃいけなくて、10分か15分くらいで戻ってくるんだけどちょっと待っててくれる?」
「あ、はい。」
「本当にごめんね、すぐ戻るから!」
『…どうしました?』