Daily Love

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6月。夏の気配がただよう頃。


月曜日の3時間目の体育はグランドにて。

体育が一番嫌いな私が、一番この授業が好きな理由。


あの意中の先輩もこの時間はグランドで体育だから。


運動神経抜群の先輩。

テニスしてる姿もかっこいいけど、やっぱり何しててもかっこいい。


私達1年A組はハードル走。

自分の番が来るまでは先輩を目で追うことにしていた。


でも今日は先輩が居ない。

学校休んでるのかな?


「絵里ちゃん…今日先輩いないみたい。

体調崩してお休みなのかなぁ…?」


「え、ちょ、なんで泣きそうになってんの!」


「だって……心配だもん……。」


「季節の変わり目だもんねー。

っていうか相変わらず見るの好きだけどさ、やっぱアタックしないの?」

「……うん。」


一目ぼれしてからはや2ヶ月――6月になった今でも

ただ先輩を見ているだけの私に絵里ちゃんは苛立ちを覚えているのかな…。


「こんなんじゃ前の件、忘れられないままだよ?」


前の件……。

私が中学生の頃付き合ってた彼氏のこと。


大好きだった。

でも、その元カレは他にも何人もの女の子と付き合っていて、その中に本命が一人居た。


本命の子一本にしたい、と急に別れを切り出された。


遊ばれてるだけだった。ようするに、浮気相手。

それ以来付き合うということが怖くなってしまった。


「一回思いっきり恋愛してみなよ。

あんなクズの元カレに左右されるの嫌じゃない?」


「…………。」


「考えてみて。私はいつでも味方だからさ。」


「絵里ちゃん…ありがとう。」



人はどうして思い合うことを求めるの?

好きでいられる。

見つめていられる。

それだけで私は幸せになれるんだから。


そう自分に言い聞かせてきた。


でも、それがあの裏切りを未だに笑い話にできない原因だとしたら

私は間違っていたのかもしれない。


  
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