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□まばゆい光の中で
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よく晴れた朝。
一人暮らしの私を今日も彼が起こしに来た。
『琴音、朝だよ。』
「んー……おはよう。」
なかなか自分で起きれないから
毎朝こうやってサイに起こしに来てもらってる。
サイがカーテンを開けるとまばゆい光が部屋を明るくした。
窓も開けたら心地良い秋の風が吹いてきた。
『早く起きろよ。』
「うっさいなぁ〜。」
朝はついイライラしてしまう。
『仕事行くんだろ。』
「今日はいいや……。」
私の仕事は刑事。笹塚さんとこの。
そう、私とサイの恋は禁断。
だから最近仕事に行く気にならない。
また目をつぶって寝返りをうった。
『仕事行かないの?』
「………。」