Daily Love
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完全に昼夜逆転する、8月上旬。
お昼まで寝れる幸せをかみしめながら起きた。
セミがじんじん鳴いてる。
なかなか開かない目でケータイを見ると、
いつもどおり絵里ちゃんや入江先輩からのメールと、メルマガ数件。
意外とあっけない終わりだった。
入江先輩がみつきさんのご両親に全てを話した。
みつきさんはご両親にいっぱい叱られたらしく
それ以来何もしてこなくなった。
最近引きこもり状態だし、アドレスと番号も変えたから
何もやりようがないのかもしれないけど。
また平和な日々が戻ってきた。
不意に、着信音。
「絵里ちゃんだ。もしもし?」
<< もしもし琴音!?今から学校来れる!? >>
やけに焦ってる様子。
「え…?何かあったの?」
<< 大変!高田と入江先輩が試合してんの! >>
いいから来て!を最後に電話は切れた。
入江先輩と兵隊くんが試合……?
なんだかよく分からないまま支度を始めた。