Novel-GS2


大好きだよ
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 海鳥が声が聞こえてきた。
 少し強い風が潮の香りをきて、いかにも港町の朝って感じ。

「うぅ〜寒ぅっ」

 季節はまだ春浅く、頬を撫でていく潮風は冷たくて少し痛い。私は首に巻いていたストールに顔をうずめた。

 日曜日の早朝。いつもなら間違いなくまだ暖かい布団の中にいる時間。私は海岸通りを一人で港に向かって歩いている。

 なんでそんなことをしているかって?

 それじゃあ、はい、回想スタート。



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