Novel-GS2
□
大好きだよ
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海鳥が声が聞こえてきた。
少し強い風が潮の香りをきて、いかにも港町の朝って感じ。
「うぅ〜寒ぅっ」
季節はまだ春浅く、頬を撫でていく潮風は冷たくて少し痛い。私は首に巻いていたストールに顔をうずめた。
日曜日の早朝。いつもなら間違いなくまだ暖かい布団の中にいる時間。私は海岸通りを一人で港に向かって歩いている。
なんでそんなことをしているかって?
それじゃあ、はい、回想スタート。
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