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□第6話:なんか痛い
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そんなことを考えながら、あたしはぼんやりと長く伸びた飛行機雲を眺めていた。
「…明日…雨かな…。」
フェンスの周りにはいつもの様に女の子が群がってる。
みんな毎日欠かさず見に来てて偉いなぁ…尊敬するよ…。
ただ、夏になると熱中症とかでぶっ倒れる人がカナリいるからなぁ〜…
あたしがそんなことを考えていると、
「「「桃ちゃん先輩がんばって〜!!」」」
3コートの方から黄色い歓声が聞こえてきた。
「お〜頑張るぜ〜♪」
桃が嬉しそうにひらひらと手を振る。
今まで気付かなかったワケじゃないけど、改めて桃もモテるんだなぁっと感じた。
…でも桃はあたしが…好き…なんだよ、ね……
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