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□第3話:それでも
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目が覚めて、カーテンを開けると、これでもかと言わんばかりの晴天。
日当りのよい、あたしの部屋は一気に明るくなる。
少し、あたしの心にも陽がさした様な気がする。
部長のおかげで、元気でた。
学校に着くと、辺りを伺ってしまう。
やっぱり何となく…
桃には会いたくない。とは言っても同じクラスで隣の席だから、顔を合わさないワケにはいかないんだけど、なるべくなら会いたくない。
教室に入ると、すでに桃がいて、あたしはどう接していいかわからなくて、とりあえず
「…おはよう。」
とだけ言った。
桃は、
「…おス。」
とだけ返してくれた。
それからあたし達は何も話さなかった。
いつもは授業中に騒いで怒られるくらいなのに、たった一日前まではそうだったのに…
もうすごく前のことに感じた。