D.Gray-man小説
□手と手 〜reunion〜
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風の澄んだ香りがする。
自分の髪が揺れるのが分かった。
部屋の窓を開けてベットにダイブした。
洗濯された、いい匂いのする
シーツをギュッと握る。
今日は、まれな休みの日で
外に外出した。
町の中は平和だったけど
自分はある‘特技’のおかげで
疲れてしまった。
そのまま時間が過ぎ、僕はウトウトと夢の中へ入っていった。
僕は小さい頃から
方向音痴ってやつだった。
だからよく迷子になった。
それからマナに見つけてもらっては、わんわん泣いた。
今となってはいい思いでだ。
迷子になったいくつかの中で
僕は不思議な思い出がある。
それは大きな都会の街で
マナとはぐれて途方に暮れてたときだった。