D.Gray-man小説
□散りゆく蓮は命の灯
1ページ/7ページ
───何でだよ
───何で居なくなるんだよ
───俺を置いていくなよ
───お願いだから
───一緒に連れてってよ
【散りゆく蓮は命の灯】
『ユウ〜』
いつもの聞き慣れた声が後ろから聞こえる
───名前で呼ぶなと言ったのに…
『何だよ』
振り向くと赤毛の眼帯少年、ラビがひらひらと手を振ってこちらに歩いてくる
『おはよう』
『それだけか?』
『おはようっ!』
挨拶を返してくれなかったせいか、ラビは少し怒ったようにまた挨拶をした
『おぅ…』
返事をするとラビは満足したように微笑み、部屋に戻っていった
『何だ…アイツ?』
.