Main

□*立場逆転。M2(3DV)
1ページ/1ページ


「ちょ…っ、ま、マジでどうしたんだよ??」

自分の背中にバージルの肌を感じ、密着してきた身体。
思いもしない行動に、ダンテもあわてふためく。
普段なら絶対、自分から求めて来ることなどないバージルが、頬を朱に染めながらも背後からダンテの身体を愛撫している――
そう意識しただけで、ダンテの心臓は爆発しそうだった。


【立場逆転。MISSION2】


「…どうしたんだよ、バージル」
今にも押し倒したい衝動を押し殺して聞くと、
「……嫌、か?」
蚊が鳴くような小さな声が、ダンテの耳元で発せられた。
バージルの言葉に、ダンテはぶんぶんと首を振った。
愛しい人から求められること程、嬉しいことはない。


「ダンテ…」

水音の中でもはっきり耳に届く、色気を帯びた声。
白い両手は胸元から腹部にかけて艶かしく動く。

「…はっ…」

赤い舌がダンテの首元を這ったとき、珍しく彼から熱い吐息が漏れた。
曇った鏡に映るのは、自分と、自分と瓜二つの姿をした者が交わった淫靡な光景。
流れる飛沫をそのままに、ダンテはバージルのなすがままになっていた。
彼の手が熱をもち始めた核心へ触れた途端、ダンテの息が跳ねる。
「…ぅっ!」
「熱いな…」
バージルはそう呟くと、普段されているように、彼の熱を擦り上げた。
「ぁっ…く…」
「……今日くらいだからな、俺からしてやるのは…」
そう言って、バージルはタイルに座り込んだ状態のダンテの上に跨がった。

「…っあ!」
「ぅ…!」

強い快感が二人の身体を駆け巡り、深い結合を果たす。
「大丈夫…、か?」
久方振りの行為で、痛みに顔を歪めるバージルの顔を見やり、ダンテが気遣う。
「大丈夫なわけ…あるか…っ」
息を詰まらせて答えながらも、一度こだわり出したら後にひけないバージルは、健気に腰を動かす。
「は、あぁ…ッ!」
「…っく」
シャワーの飛沫とは違う淫靡な水音が気分をより高揚させる。
「ン、テ…、ダンテぇ…っ!」
「…バージル…」
背中に爪を立ててよがる姿を見せられ、ダンテも限界を感じた。
「っ…、やべ…!」
「は、ぁ…、ダンテ…っ!」
白い肢体が痙攣した瞬間、ダンテも達した。



長い時間浴室にいたせいもあり、ややぼーっとする頭でバージルは己の掌を見つめた。
「…やっぱバージル最高だよ!な、もっかい、」
「…戻った…」
「へ?」

サクリ。

裸ではしゃぐダンテの額に、青白い刃が突き刺さり、そのまま彼は仰向けに倒れた。
「よしっバッチリだ」
バージルはそんな弟を見向きもせず、さっさと浴室を出て行った。



ネヴァンが彼に教えたのは、《悪魔は性にも貪欲に》…早い話が、我慢はするな、ということだったのだ。

しかし、バージルから誘ったのはこれっきりだったのはまた別の話……




fin…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ