彼に自分の番号とアドレスを書いた小さい紙を渡したのは
何時間も前の話し…
…『新着メールはありません』
何度も見た画面の文字。
「…遅い」
何十分も、枕に置いた携帯と睨めっこ…
今日は連絡くれないんだ…
と、半ば諦めかけていた私。
途端、聞き慣れた自分の携帯メロディ…
驚き肩が揺れた。
慌て携帯を手に取って、高ぶる気持ちを抑えながら深呼吸を一つした
携帯を開いて慣れた手付きで見てみれば…
「……なんだ…」
既に登録していた友人からのメールで、思わず肩を落として
高ぶっていた気持ちがなくなった。
そう思っても友人にはそんな私を知らない
自分のトキメキを返して欲しいと思いながら、適当に返信をしておく
「……はぁ」
一つため息をした私はもう諦めた。
ため息をした私がそう物語っていた
「忘れないでよ…馬鹿…」
――…♪〜♪♪〜♪…
思ったより早い友人からの返信
慌てて携帯をまた手に持ち開いた
「……!?来た…!!」
知らないメールアドレス
思わず目を見開いて
何度もそのアドレスを見た
まさかこんな所で彼から来るとは思っていなかった
『すまん、遅れた』
彼らしいその打った文に
また胸が熱くなり
「やっぱり大好き…!!」
いつの間にか手で抱えていた枕に顔を埋めて、また気分が良くなってきてた
『全然いいよ♪登録しとく!』
青春してる私の
ある日の出来事…
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