3000HIT記念小説





「瞳夜君、なんか旅行に行くみたいだよ。」

今日瞳夜が休んだ。

先生は理由をしらないというので美嘉に聞いた。

「そうなの?あいつ、そんなこと一言も言ってなかったけど…。」

そういうと美嘉は困ったように首をかしげたっけ。



何か違和感がある。


「…………翠夏、ちゃん?」

優奈が心配そうに私を見上げてくる。

優奈の頭を優しく撫でた。

「……大丈夫よ。ただ瞳夜が、珍しいなって。」

口では色々言っても学校にはちゃんと来ていた奴だ。

何かあった……?

いや、考えすぎか。


「鬼頭ーーーーー、ってあれいない。」

突然扉が開いたと思ったら隆が顔を出した。

「なあ蒼飴、鬼頭は?」

「今日は休み。」

「ええっ!せっかくこの俺が会いに来たってのに。」

「あんたの愛は重い。」

「蒼飴のその子に対する愛に比べたら負けるけどな。」

「………………………」

「……あっ、あの、その人は。」

「あー、優奈、その人の名前は知らなくていいよ。」

優奈を自分の後ろに隠した。

「そんで関わらないほうがいいよ、馬鹿が移るから。」

「それ酷っ!」

これ以上関わってもあまりいい気がしなかったので無視した。


と、始業のチャイムが鳴る。

席に座り、前の誰も座っていない席を眺めた。

「………ホント、どこに行ったっていうのよ。」


旅行と言っても瞳夜のことだ、大した場所には行かないだろう。

長くても4日や5日で戻ってくるはずだ。

帰ってきたらみっちりこってり聞いてやろう。

勿論、お土産の催促も忘れずに。




それから1週間たっても、


瞳夜は学校へは来なかった。








あまり3000HIT記念っぽくないけど、番外編です。
本編十一章の時期の翠夏視点のお話です

本編にまだ登場してないキャラが1人いますが本編でもう少ししたら出てくるので…
登場人物紹介には載せておきます(´∇`)ノ

フリー…にしても貰い手がいなさそうなのであえてフリーにしません。
それでも欲しい方はどうぞ
泣いて喜びます←


霜月神楽
09/10/12

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なにか一言あったらお願いします



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