宝物


□騎士の証
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俺達の絆の始まりは簡単。姫様を護ると言う想いの共通からだ。

「おや、イザじゃないですか。」

「ソウラン、仕事は?」

「さて、何の事でしょう?」

背後から現れた緑色の同僚を睨み付ける。いつだってサボるのがソウランだ。

「機密情報、処理しなくて良いのかよ。」

「君こそ、ラムの所へ行かなくて良いのですか。」

「今日は非番だ。」

「おや、残念ですね。」

何が残念なのかは、聞かなかった。話がややこしくなるだけだ。

「ラム様に迷惑がかかるだろ、仕事戻れよ。」

「ええ、戻りますとも。騎士団の方にね」

「ボコられてこいや。」

「おや、怖いですね。では、失礼します。」

ソウランの後ろ姿を見送ってから、図書寮へ向かう。
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