†⌒Vol.1⌒†

□君愛し編
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鉈、鉈、鉈。
怖い怖い怖い…。


「レナー、いつもの卵焼きが入ってないな? どうした…。」
「はぉ〜?今日は寝坊しちゃったんだよ、だよ〜」
「…え?でもいつもの待ち合わせ場所には居ただろう?」
「うん…。」

少し落ち込んだレナの顔。
なにがそんな顔をさせる…。

「レナさん?今日はどうかしたのですの?元気ないみたいですけれど…。」
「あははは、えーとね…、怖い夢を見たの。」
「…怖い夢……ですか?なのです。」
「うん…すごーくすごーく怖い夢。」

目からだんだん生気が失っていくのがわかった。
そしてその眼は無表情へと変えてしまった。
その後、部活メンバーは黙りこくってしまった。



「さよならなのです〜!」
「お気をつけて!」
「レナ、圭ちゃんバイバイ!」

「ばいばい、魅ぃちゃん、梨花ちゃん、沙都子ちゃん!」
「そっちも気ーつけてなー」


隣にいる君。
いつも見ちゃうんだよ…。

「あれー?どうしたのかな、圭一くん…かな?」
「無理すんなよ…」
「…へぇあ?はぅ〜…」
「ただ…少しは……」
「え?圭一くん?」


「ーだっ!なっなんでもねぇ!」
「ハショらないでよ!圭一く〜ん!」



少しは俺の頼れよ。

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