†⌒Vol.1⌒†
□愛晒し編
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「おっはよー!圭一くん☆」
「よぉ、レナ。」
いつもの道、変わらぬ挨拶。
変わらない「貴方」。
大好きで、大好きで、
気持ちを伝えられないのは、
いつもの事。
「レナ‥どうしたのですか?いつになくボーッとしてるのです‥」
「うわぁ!梨花ちゃん‥!そそそそんな事ないよ!」
「レナ‥アンタ変だよ?」
「ほへぇ?‥そんな事ないよ〜!レナはレナだよ、だよ。」
「みぃ‥でも何だかおかしいのです‥‥」
私は圭一くんの事が好き、魅ぃちゃんも圭一くんの事が好き。
魅ぃちゃんは圭一くんに告白しないのかな、かな‥
でもレナが告白したら魅ぃちゃんは悲しむ‥
レナはどうしたら良いのかな‥かな。
「レナ‥私は圭ちゃんの事が好きなんだ。」
「え?‥魅ぃちゃん‥?」
好きな人を前にすると態度が変わるんだって。
レナも圭一くんの前と魅ぃちゃんや梨花ちゃんの前とでは態度が違うのかな?かな‥
いつか伝えなきゃいけないのに皆が私の気持ちを晒す。
伝えてもなにもならない。