カカシ×ナルト.1

□俺だけを見てくれ
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こっち見てくれないかなぁ。柄にもなくそんな事を考えて任務中にも関わらずナルトをずっと見つめていると、それに気づいたのか顔を赤く染め上げてそっぽを向いてしまって。

「あー。可愛いナルトの顔が見れなくなっちゃった」

思わず言ってしまった言葉は以外に大きくて、ナルトに聞こえちゃったみたい。耳まで真っ赤になったナルトは俺の所に駆け寄って来ると頬を少し膨らませて

「サクラちゃんとかに聞こえちゃうってばよ」

と言いながら、周りを気にして誰もいない事を確認すると唇が触れるだけのキスを俺にしてくれた。誘ってんの?なんてありもしない事を考えてしまって、後少しだけでいいからこの子を一人締めにしたくなった。俺の可愛いナルとの頬を両手でやんわりとはさんだまま碧色の綺麗な瞳を吸い込まれそうだなどと思いながら覗き込んでいると

「きれいだってば」

「ん?」

「先生の目。吸い込まれそうだってばよ」

カカシはナルトと同じ事を考えていたのが嬉しくなりきつくナルトを抱き締めて深い口づけをしようとナルトの口を開けさせて舌を絡めた所でサクラの二人を捜す声が聞こえてきてカカシは少し苛ついたように眉間にしわを寄せるとナルトから少し離れて

「ナルトちょっと待っててね」

と甘い声で耳元で囁くとサクラの声がする方へとものすごい速さで駆けていった。ナルトは少しだけ安堵した溜め息をホゥッとつくと急に襲ってきた眠気に勝てづに休憩がてら眠る事にして、そのままゆっくりと瞼を閉じた。どれくらい眠ってただろうか、目を覚ますと大好きな人の腕の中に居る事がすぐに分かって少し上を見上げるとカカシ先生がやっぱり居てくれた

「おはよ〜ぐっすり寝れたかな?」

ナルトは答える代わりに満面の笑みを浮かべる。すると、カカシは少し顔を赤らめてナルトの頭をグシャグシャと撫でて

「ナルト。お前その寝起きの笑顔、俺以外の誰にも見せるなよ」

そう言って唇が触れるだけの優しいキスをしたのだが、サクラのせいでお預けにされていた深い口ずけの事を思い出しナルトの口を少しだけ開けさせて舌を絡ませ、やわらかい草の上にそっと降ろすとナルトの着ている服を脱がせていった。普段ならこんな事するとナルトに怒られるのだが、今のナルトはまだ眠くて意識もあまりはっきりしていない状態なのでカカシの為すがままにされていた。

「んっやぁ」

突然ナルトから甘い声がもれた。脱がせている時に手がナルトの小さな突起物に触れてしまったらしい。ナルトはまだ意識がはっきりしてないらしく碧く澄んだ瞳はとろんとしている。カカシには、ナルトが誘っているようにしか見えなくて無意識のうちに深い口ずけをしていたのだが途中息が上手く出来ず苦しくなってしまったナルトに抵抗するように肩を手で押し返されてしまった。カカシは少し悲しそうな寂しそうな顔をしてナルトから離れようとすると急にナルトがカカシの服の裾を掴み上目使いで

「先生?俺の事.....えっと...あの...ぎゅ、ぎゅってして欲しいってばよ。い、いいってば?」

もう顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうにしながらもお願いをしてきた自分の可愛い恋人を目の前にして理性が崩壊してしまう寸前まで追い詰められたが何とか持ちこたえナルトに優しい笑顔を向けて

「いいよ。いくらでもしてあげるナルトが満足するまでずっと抱きしめてあげる大好きだよナルト」

柔らかくて小さなナルトを抱きしめながら自分の理性が保てるか少し不安に思いながらもかっこいい所が見せたかった為に既に言ってしまった事を後悔しながらもナルトが自ら抱きしめて欲しいとおねだりしてきた事に嬉さが今になって込み上げて来ていた。

「カカシ先生まだぎゅってしてなきゃ駄目だってばよ」

何かと思えばそんな可愛い事を言ってきた恋人をこのまま襲ってしまいたくなる衝動にかけられたが理性をフルに活用して戦ってナルトを抱きしめたまま何もせずにいれたが、後どれくらい持つのか気がきでなく冷や汗がどっと溢れ出し来ていた。これを見て何を勘違いしたのかナルトは、心配そうにカカシの顔を覗き込み

「具合悪いんだってば?無理しなくてイイってば。早く家に帰ろうってばよ」

ニシシッと笑うとカカシの手から、スルっと抜け出して目の前に立ち服もしっかり着なおすとカカシに手を延ばして立つように促した。カカシは、少し躊躇ったそぶりを見せたがゆっくりと立ち上がり

「ナ〜ル〜ト〜☆」

と名前を呼び、唇が触れるだけのキスをするとナルトを抱き寄せたまま自分の家へと走った。
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