堕ちた帝国


「ん…?こんな場所になんの用だ。」

「此処は光の世と反した堕ちた世界。」

「お前はまだ此方に来るには早いだろう?」

「足を止め、助かるのは今の内だぞ?」

「それでも逝くと言うのか?」

「ならば止めはしない。お前が…救いの主となる事を…願っている。」


お前は…4364人目の救い神…。


  
骸の声
忘れられた記憶
幻影の翼
汚れた瞳
救い神の言霊
助けの橋

“名無し”
   「なんだ、還るのか?」

「まぁ…お前のおかげで、この堕ちた世界もいつの日か…救われる事を…。」

「もっとも、お前がこの場所を再び訪れる気になるのならば。」


「さよなら。暖かな木陰の下に…。」






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