short*short
□欲
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俺が欲しいもの。
それは『勝利』の2文字。
俺の勝利は当たり前。
たとえ今はまだ自分が率いているわけではなくても、団体で負けるのも嫌なんだ。
だから。
だから。
「くそ…ッ、や、めろ…っ!」
「…いい加減諦めなよ。」
1年生にして既にS1の座についていた跡部景吾という男を、使い物にならなくすることにした。
今はD2の試合が始まった頃だろうか。
俺と跡部はコートから少し離れた倉庫にいる。
正確には、跡部を呼び出して拘束した。
ネクタイで手首を縛り、冷たい床に仰向けに押し倒して。
脚に乗っかればもう、跡部に抵抗の余地はなかった。
「ってめぇ…どういうつもりだ…」
こんな状況でも強気な態度。
だけど視線が不安定に揺れているのを見逃しはしない。
「君、S1なんだろ?1年なのにすごいね。今年の立海のS1は弱いんだよね。まぁ部長がS1になるのがセオリーだから仕方ないけど。」
「……それがどうした。」
「君が相手じゃ、うちの部長は絶対勝てっこないんだよ。俺が相手なら楽勝なんだけど。」
「……………」
「でもさ、俺は許せないんだ。自分が負けるのはもちろん、自分が所属しているチームが負けるのも。」
「…知るか、んなこと。」
「だからさ、悪いけど試合出来なくなってもらうね。」
「…………は?」
意味が分からないという表情を浮かべる跡部のユニフォームを、無理やり鎖骨あたりまで剥いた。
白い胸板が露わになる。
「なっ…!おい……ぁっ…!」
暴れ出す跡部を無視して胸の突起をひと舐めすれば、微かに甘い声が洩れた。
「フフ…敏感なんだね。都合がいいよ。」
「ゃあっ…は、なせ…っひ…ッ」
許される時間は少ない。
突起を舐めたままで下に手を伸ばした。
ジャージと下着を素早く降ろして跡部の自身を撫でる。
「あぁっ、ん…ッ、や、やだ…っは、ぁ…」
「とりあえず一回イきなよ。」
「は、ぃや…っ、ゃあぁぁあ…っ、ふ、や…」
潤む瞳と洩れる声に、身体の奥が熱くなる感覚を覚えた。
扱く手の動きを速める。
「あっ、ぁん…やぅ、ゃ、ひ…、ぁあぁ…っ!」
耐えられずに欲を吐き出し、ぐったりと力が抜けた跡部の脚を持ち上げて、蕾をぐりぐりと押してやった。
跡部はぎくりと身体を強ばらせる。
「ひ…、ゆ、幸村…っ、やめ…」
「そう言ったところでやめると思う?」
そう呟いたのと同時に、跡部の淫液で濡らした指を中へと埋めた。