ボカロ夢

闇ノ王<悪ノ娘:替え歌>
作詞:a_a
作曲:mothy
唄:KAITO


むかしむかしあるところに
栄華を極めた王国の
闇の世に君臨するは
青き髪をした吸血鬼

白く美しき喉求め
今宵闇に踊りましょう
赤く麗しき血に飢えて
鋭き牙は誰ぞ狙う

鉄分足りなくなった日は
そこの彼女をナンパします
ビンタではり倒された日は
すごすご帰ります

「嗚呼、血が欲しい」

闇の王 優雅に舞う
鮮やかな血を求め
周りの小さな蝙蝠は
嗚呼、全然協力してくれない

蒼き瞳の夢見るは
太陽の似合う姫君で
笑顔が素敵という噂
今宵お目にかかりましょうか

月に憂うその御姿
まさしく聖人と呼ぶべき
禁忌の恋に涙落つ
「神よどこまでSなんです」

突然貧血目眩がし
今日は諦めて帰ります
路地に見つけた張り紙には
"変質者に注意"

「ハハ、変な顔」

闇の王 虚ろに舞う
狂おしい愛を知る
とても美しい髪なのに
嗚呼、暗闇ではあまり意味ない

今夜こそはと忍び込む
泥棒ツールは不必要
飛行も霧化もお任せあれ
吸血鬼をなめるんじゃない

天蓋付きのベッドの中
横たわる君も美しい
姫よお迎えぞつきました
さあその顔をよく見せておくれ

ついに貴女が目覚めたとき
戦慄が我が身を襲う
あれはいつのことだったかな
折れた歯が懐かしい

「この、痴漢!!!」

闇の王 ド派手に散る
恐怖を目に宿して
問答無用で殴られて
嗚呼、逃げる暇もなく気絶する

むかしむかしあるところに
栄華を極めた王国の
闇の世に君臨してた
青い髪をした吸血鬼

懲役期間は約三年
出てくるご飯はパンばかり
碧い瞳の闇の王は
なんと一人寂しく夜勤

ついに体もやせ細って
とうとう牢屋に倒れ伏す
乾いた唇が紡ぐは
薄くか弱き声

「嗚呼、血が欲しい」

闇の王 静かに散る
儚く白い雫
残る牢屋はもぬけの殻
ああ、霧化できること忘れてたよ

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