Librobreto UVerdaj tagoj
□ひとりぼっちだったきみに
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私は
あなたの元にいるのが
何より好きです
一番最初に
あなたが
私に与えてくれた
優しさを
今でも
よく覚えています
あらん限りに上を向く
私の顔じゅうに
あなたが降らせる
温かで柔らかな
接吻の雨は
思わず閉じた瞼の上にも
そっと落とされた
その感触に
何かは解らないけれど
心を満たす何かを覚え
光の接吻を受ける事が
ひとりぼっちの私の
大切な儀式になりました
.
やがて季節は動いて
あなたが振り落とす
陽の残り香の鱗の
一枚一枚の中に
私に宛てた手紙が
あるかも知れないなどと
舞い落ちたそれらから
あてずっぽうに
拾いだしては
目を凝らして
何か
書かれてはいないかと
確かめたものでした
.